令和8年 熊本地震の震源を「見える化」

「リアルタイム震源マップ」を公開しました

熊本の地震活動を、前震から現在まで
時系列で確認できるマップです。

https://epicentertransition.web.app/

2026年7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とするM7.1・最大震度7の地震が発生しました。

その後も余震は収まらず、この記事を書いている今この瞬間も、揺れが続いています。

私自身、今回の地震を経験し、10年前の熊本地震の記憶も重なる中で、繰り返し届く地震速報を見ながら感じていたことがありました。

ニュースには「M7.1」「最大震度7」といった数字が表示されます。しかし、その数字だけを見ても、地震がどこで起き、どのように広がり、どれほど繰り返されているのかまでは、なかなか実感できません。

地震速報を一件ずつ読むのではなく、本震から現在までの地震活動を、一つの流れとして見られるものを作りたい。

そう感じたことが、「リアルタイム震源マップ」を作ったきっかけです。


私が作りたかったもの

私が作りたかったのは、単に震源を地図上に並べるだけのサイトではありません。

本震から今この瞬間まで、地震活動がどのように移り変わってきたのかを、時間の流れとともに感じられるサイトです。

このサイトで確認できること

  • 本震から現在までの地震活動を時系列で再生
  • 現在時刻に追いつくと、そのままLIVE表示へ移行
  • 同じ場所で続く地震を累積回数で表示
  • 直近の震度・最大震度・発生回数を一目で確認
  • 再生速度を60倍から3600倍まで変更可能

01|本震から現在までを一本の流れとして見る

本震の12時間前から再生が始まり、本震、その後の余震、そして現在までを早送りで振り返ることができます。

地震が発生すると、震源から「ボワン」と波紋が広がります。いつ、どこで、どれくらいの規模の地震が起きたのか。数字や文章だけでは分かりにくかった地震活動の流れを、目で追えるようにしました。


02|過去の再生から、そのままリアルタイムへ

再生が現在時刻に追いつくと、自動的に「LIVE(リアルタイム)」モードへ切り替わります。

その後は25秒ごとに最新データを取得し、新しい地震が発生するたびに地図上へ追加されます。

過去の記録を振り返るだけではなく、「今も地震活動が続いている」ということまで、一つの画面で感じられるようにしたかったからです。


03|同じ場所で続く揺れを回数で見せる

ほぼ同じ震源で繰り返し発生した地震は、一つの円にまとめています。

同じ場所で地震が起きるたびに、円の中の数字が「1 → 2 → 3…」と増えていきます。

私が特に見えるようにしたかったのが、この「繰り返されている」という事実です。一件ずつの地震速報では分かりにくかった、「どの場所で集中的に揺れ続けているのか」が一目で分かります。


04|回数・最大震度・直近の揺れを確認する

地図上の円には、それぞれ意味を持たせています。

  • 円の塗り:その地点で直近に観測された震度
  • 円の縁(リング):その地点で観測された最大震度
  • 円の大きさと数字:その地点で発生した地震の累積回数
  • 広がる波紋:地震の規模(マグニチュード)

例えば、本震の震源は、最大震度7を示す紫色の縁で強調されます。

私は、一つの円を見るだけで、「ここで何回起きたのか」「最大でどれくらい揺れたのか」「直近ではどれくらいだったのか」が分かるようにしたいと考えました。


05|自分の見たい速さで振り返る

再生速度は60倍から3600倍まで自由に変更できます。

約2日間の地震活動も、最速なら1分足らずで振り返ることができます。ゆっくり一件ずつ確認することも、全体の動きを短時間で把握することもできます。

※表示データは、気象庁の発表をもとに、P2P地震情報APIを経由して取得しています。


私が「見える化」したかった理由

私が今回の地震で感じたのは、地震の怖さは、一度の大きな揺れだけではないということです。

本震のあと、地震活動がどこまで広がり、どれほど長く続いているのか。何度も余震を経験する中で、その「広がり」と「継続」も大きな不安につながると感じました。

しかし、テキストの地震速報を一件ずつ追いかけても、地震活動全体の密度や流れまでは、なかなか掴めません。しばらく大きな揺れがないと、つい「もう落ち着いたのかな」と思ってしまいます。

そこで私は、震源を地図の上に重ね、時間の流れに沿って動かせば、今の状況をもっと感覚的に理解できるのではないかと考えました。

  • 同じ場所で震源が何度も光り、数字が増えていく
  • 本震から余震までを通して見ることで、地震活動の“うねり”が見えてくる
  • 新しい地震が追加されることで、「今も続いている」と実感できる

私がこのサイトを作ったのは、不安を煽りたかったからではありません。

状況を見えるようにすることで、地震を正しく怖がり、余震への心構えや備えを見直すきっかけにしてほしいと考えたからです。

私自身が欲しいと感じたものが、同じように不安を感じている方の役に立てばと思っています。


使い方

サイトを開くと、本震前の地震から自動的に再生が始まります。

  1. ⏮(最初から):再生を最初に戻します
  2. ▶(再生・停止):再生と一時停止を切り替えます
  3. タイムスライダー:見たい時間まで自由に移動できます
  4. 再生速度:地震活動を確認する速さを変更できます
  5. ● 現在:今この瞬間のLIVE表示へ移動します

地図上の円にカーソルを合わせると、その地点で発生した地震の回数、最大震度、直近の震度を確認できます。

スマートフォンからもご覧いただけます。


ご注意

このサイトは、技術的な研究・開発プロジェクトとして制作した地震活動の可視化ツールです。

表示内容は気象庁の観測データに基づいていますが、避難や防災に関する判断は、必ず気象庁や自治体が発表する公式情報に従ってください。

このサイトは、緊急地震速報の代わりになるものではありません。

被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

そして、一日も早く揺れが収まることを、心から願っています。


開発:XerographiX & KCS
データ提供:P2P地震情報・気象庁

お問い合わせ

お問い合わせいただきありがとうございます。以下のフォームにご記入いただくか、お電話にてお問い合わせください。営業日においては、お問い合わせいただいた内容について、24時間以内に回答いたします。