1.突然、パソコンがウィルス感染!?
つい最近、自宅でパソコンに関するちょっとしたトラブルが発生しました。
私の妻が自分のパソコンを操作していたところウイルスに感染した、というのです。パソコンの画面をみてみると、「ウィルス感染した」という警告画面がでていて、ビービーと警告音が鳴っています。さらに「パソコンがウィルスに感染しました」と大きな音声が流れてきます。画面を操作することができず、警告画面を閉じることができません。
セキュリティを警告する画面には、「サポート問い合わせ先への連絡先電話番号」が表示され、うっかり電話したくなるところです。ところが、その電話番号は「010」で始まる何やら怪しい番号が。
これはパソコン詐欺の可能性が高いとみて、キーボードの「Ctrl」「Alt」「Del」の 3 つのキーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動し、ブラウザーソフトを選択し、ブラウザを強制終了(タスクを終了)させました。

偽セキュリティ警告画面:出所 マイクロソフト https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/01/29/210129-information/
その後、電話番号を調べてみたところ、やっぱり「(セキュリティ)サポート詐欺」ということがわかり、安心しました。
うっかりサポート問い合わせ先に電話をかけてしまうと、詐欺電話のオペレータが金銭の支払いを要求してきたり、パソコンが乗っ取られてネットバンキングで不正送金されたり、という被害にあうことになります。
この詐欺電話番号は、080や010(国際電話番号)で始まる番号が多く、万が一電話をかけたとしても、変なイントネーションの日本語を使う外国人がでてきます。その時点で詐欺電話であることにピンときますが、電話を切ってもしつこく電話がかかってきますので、電話をしないに越したことはありません。
2.サポート詐欺で1000万円の被害も!
幸いにも、妻は勤務先のIT部門で働いているということもあって、冷静に対処できたのですが、いきなり「ウィルスに感染しました」と大きな音声が流れてくるので、最初は驚きました。パソコンに慣れていない方の場合は、うっかり詐欺電話に引っかかってしまうのではないかと思わずにはいられません。そう思えるほど、不安を煽りまくるよう警告画面は上手に(!)作られているのです。
このサポート詐欺は新しいものではないようで、3年ほど前から現在に至るまでサポート詐欺事案が頻発しているようです。つい最近では、2026年5月に静岡県の中学校で発生した事件が報告されています。
その事件では、60代の女性職員が事務室のパソコンを操作していた際、エラーメッセージとともに表示された連絡先に電話を掛け、通話相手の男性の指示通り操作した結果、パソコンを遠隔操作される状態になったとのこと。その結果、中学校が修学旅行の積立金や卒業アルバムの制作費などとして口座管理していた約1000万円をネットバンキングで不正送金されたとのことでした。
ネット詐欺や不正プログラムは、WEBサイトのなかにある「広告」や「次のページボタン(実際は広告)」をクリックすることで出現することが多いので、信頼できる公式サイト以外のサイトは注意することが必要です。
3.被害に合わないためには!
私がおこなっている対策としては、ネットバンキングを使うパソコンは利用制限して、不正送金を防いでいます。
具体的には、
☞ネットバンキングを利用するパソコンは、ネットバンキング専用とし、基本的にはインターネットブラウザの利用を最低限に抑える。(ブラウザからの感染を防止)
☞メールアドレスは、経理用のメールアドレスを使用し、外部公開を限定する
(メールによるウィルス感染の防止)
☞ネットバンキングは、電子証明書とセキュリティトークンを利用する
という運用をおこなっています。
もし、セキュリティ画面が出た場合は一人で対処せずに周囲の人に相談する、という運用が必須です。実際、静岡の中学校でも、被害の要因の一つに「60代の女性職員が他の職員に相談することなく、サポート詐欺の被害に遭った」ということが挙げられています。
サポート詐欺画面は、人間の不安心理を突くように上手に設計されていますので「急いで何とかしないと!」という気持ちに駆られますが、まずは落ち着くことが肝要です。仮に本当のウィルスに感染した場合、すでに手遅れ状態になっていますので、焦ったところでどうにもなりません。最初にやるべきことは、感染したパソコンのLANケーブルを抜く、あるいはWiFiをオフにすることで二次感染を防ぐことです。
サポート詐欺画面がでてパソコンの操作ができなくなった場合は、冒頭に書きましたよに
① キーボードの「Ctrl」「Alt」「Del」の 3 つのキーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動
② タスクマネージャーでブラウザーソフトを選択し、「タスクを終了」する
という処置をします。
このようなセキュリティ対策においては、日頃の社員教育が大切です。
例えば、サポート詐欺を疑似体験するサイトが情報処理推進機構で公開されていますので、実際に体験することをお勧めします。
体験サイトのURLはこちらになりますので、ぜひご体験ください。
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/fakealert.html





