Windowsアップデート後の無限再起動ループからの脱出
Windows Update後にPCが延々と再起動を繰り返すという深刻な問題に遭遇していませんか? これは、アップデートのインストールプロセス中に何らかの問題が発生し、システムが正常に起動できなくなることが原因です。落ち着いて、以下の手順を試してみてください。
症状の例
- PCを起動するとWindowsのロゴが表示された後、再び再起動する。
- 「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」というブルースクリーンが表示され、再起動を繰り返す。
- アップデートのインストールが途中で止まり、フリーズする。
考えられる原因
- アップデートファイルの破損。ダウンロード中にエラーが発生したり、ディスク容量が不足したりした場合に起こります。
- デバイスドライバの非互換性。アップデートによって既存のドライバが上書きされ、ハードウェアとの間で競合が発生することがあります。
- システムファイルの損傷。アップデートによって重要なシステムファイルが破損し、OSが正常に動作しなくなることがあります。
- 周辺機器との相性問題。まれに、接続されている周辺機器がアップデートのインストールを妨げることがあります。
試すべき対処手順
- セーフモードで起動する: PCを起動する際にF8キー(またはShiftキーを押しながら再起動)を連打し、「詳細オプション」画面を表示させます。次に、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選択し、再起動後、「セーフモードとネットワークを有効にする」または「セーフモード」を選択します。セーフモードで起動できれば、ハードウェアドライバやスタートアッププログラムが原因である可能性が高いです。
- システムの復元を実行する: セーフモードで起動後、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」を選択します。「システムの復元」ボタンをクリックし、アップデート前に作成された復元ポイントを選択して復元を実行します。これにより、アップデート前の状態に戻すことができます。
- デバイスドライバを更新またはロールバックする: セーフモードで起動後、「デバイスマネージャー」を開き、問題が発生している可能性のあるデバイス(例:グラフィックボード、ネットワークアダプター)を探します。デバイスを右クリックし、「プロパティ」を開き、「ドライバー」タブを選択します。「ドライバーの更新」または「ドライバーを元に戻す」を試します。
- Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する: セーフモードで起動後、「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を選択し、「Windows Update」のトラブルシューティングツールを実行します。ツールが自動的に問題を検出し、修復を試みます。
- スタートアップ修復を実行する: 詳細オプション画面から「スタートアップ修復」を選択します。Windowsが自動的に起動の問題を診断し、修復を試みます。
- 周辺機器を取り外す: USBメモリや外付けHDDなど、必要最小限の周辺機器以外はすべて取り外してから再起動を試みます。
- Windowsの初期化(最終手段): 上記のすべての方法を試しても解決しない場合は、詳細オプション画面から「PCを初期状態に戻す」を実行します。ただし、この操作を行うと、個人データやインストールしたアプリケーションがすべて削除されるため、事前にデータのバックアップがあることを確認してください。 「個人用ファイルを保持する」オプションもありますが、完全に問題が解決する保証はありません。
やってはいけないこと
- PCの電源を強制的に何度も切らないでください。ハードディスクの損傷やデータ破損の原因となります。
- インターネットで検索して出てきた、出所の不明なツールやスクリプトを安易に実行しないでください。マルウェア感染のリスクがあります。
データを守るための注意点
重要なデータは常にバックアップを取っておくことが重要です。OneDrive、Google Drive、外付けHDDなど、複数の場所にバックアップを取ることをお勧めします。また、定期的にシステムの復元ポイントを作成しておくと、万が一のトラブル発生時に役立ちます。


