Windowsで特定のウェブサイトにアクセスできない?トラブルシューティング
Windows PCを使用していて、特定のウェブサイトだけが表示されないという問題に遭遇することがあります。他のサイトは正常に表示されるのに、特定のサイトだけがアクセス不能な場合、ネットワーク設定、DNS設定、またはセキュリティソフトの設定に問題がある可能性があります。ここでは、そのような状況を解決するためのステップを解説します。
症状の例
- 特定のウェブサイトにアクセスしようとすると、「ページを表示できません」「このサイトにアクセスできません」などのエラーメッセージが表示される。
- 他のウェブサイトは正常に表示される。
- 別のデバイス(スマートフォンなど)では、問題のウェブサイトにアクセスできる。
考えられる原因
- DNSサーバーの問題: DNSサーバーが正しくウェブサイトのIPアドレスを解決できない。
- ブラウザのキャッシュまたはCookieの問題: 古いキャッシュやCookieが原因で、ウェブサイトが正常に表示されない。
- hostsファイルの問題: hostsファイルに誤った設定が記述されている。
- ファイアウォールまたはセキュリティソフトの設定: ファイアウォールやセキュリティソフトがウェブサイトへのアクセスをブロックしている。
- プロキシサーバーの設定: プロキシサーバーの設定が誤っている、またはプロキシサーバーが利用できない。
- ウェブサイト側の問題: ウェブサイト自体がダウンしている、またはメンテナンス中である。
試すべき対処手順
- ブラウザのキャッシュとCookieをクリア:
- 使用しているブラウザの設定メニューから、キャッシュとCookieを削除します。(例:Chromeの場合は、右上のメニューから「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を選択し、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れて削除します。)
- 別のブラウザで試す:
- 別のブラウザ(例:Microsoft Edge、Firefox)をインストールし、問題のウェブサイトにアクセスできるか確認します。これで問題が解決する場合は、元のブラウザに問題がある可能性が高いです。
- DNSキャッシュのクリア:
- コマンドプロンプトを管理者として実行し、
ipconfig /flushdnsと入力してEnterキーを押します。 - 「DNSリゾルバーキャッシュは正常にフラッシュされました」と表示されれば成功です。
- コマンドプロンプトを管理者として実行し、
- DNSサーバーのアドレスを変更:
- 「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」を開きます。
- 現在接続しているネットワーク名をクリックし、「プロパティ」をクリックします。
- 「インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、「優先DNSサーバー」に
8.8.8.8(Google Public DNS)、「代替DNSサーバー」に8.8.4.4を入力して「OK」をクリックします。
- hostsファイルを確認:
- エクスプローラーで
C:WindowsSystem32driversetcを開き、hostsファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。 - 問題のウェブサイトに関連する記述がないか確認し、もしあれば行を削除するか、行の先頭に
#を追加してコメントアウトします。
- エクスプローラーで
- ファイアウォールまたはセキュリティソフトの設定を確認:
- ファイアウォールやセキュリティソフトがウェブサイトへのアクセスをブロックしていないか確認します。一時的にファイアウォールを無効にしてアクセスを試すことも有効ですが、セキュリティリスクを考慮してください。
- プロキシサーバーの設定を確認:
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」を開き、プロキシサーバーの設定が正しく設定されているか確認します。不要なプロキシサーバーが設定されている場合は、無効にします。
- ウェブサイトの状態を確認:
- 別のデバイス(スマートフォンなど)でウェブサイトにアクセスできるか確認します。アクセスできない場合は、ウェブサイト自体に問題がある可能性があります。
やってはいけないこと
- 信頼できない情報源からの指示に従って、システムファイルを変更したり、レジストリを編集したりしないでください。
- セキュリティソフトを完全に無効にしたまま、インターネットに接続し続けないでください。
データを守るための注意点
トラブルシューティングを行う前に、重要なデータのバックアップを作成しておくことをお勧めします。これにより、万が一の事態が発生した場合でも、データを失うリスクを軽減できます。




