Windows PCが起動しない?真っ暗画面からの復旧トラブルシューティング
Windows PCの電源を入れても、真っ暗な画面のまま起動しない。そんなトラブルに遭遇したことはありませんか? 焦らずに、以下の手順を試してみてください。ここでは、考えられる原因と、それに対する具体的な対処法をステップ形式で解説します。
症状の例
- 電源ボタンを押しても画面が真っ暗のまま
- 電源ランプは点灯しているが、画面に何も表示されない
- メーカーロゴが一瞬表示されるが、その後真っ暗になる
- 起動音が全くしない
考えられる原因
- 電源供給の問題: 電源ケーブルの接続不良、電源ユニットの故障などが考えられます。
- ハードウェアの故障: メモリ、グラフィックボード、マザーボードなどの故障が原因の場合があります。
- BIOSの問題: BIOSの設定が誤っている、またはBIOSが破損している可能性があります。
- OSの起動ファイルの破損: Windowsのシステムファイルが破損していると、起動できなくなることがあります。
- 周辺機器の影響: 接続されているUSB機器などが起動を妨げている場合があります。
試すべき対処手順
- 電源ケーブルと周辺機器の確認:
電源ケーブルがしっかりと接続されているか確認してください。念のため、別のコンセントを試してみるのも有効です。また、マウス、キーボード以外のUSB機器(プリンター、外付けHDDなど)をすべて取り外してから再度起動を試してください。
- 放電処置:
PCに不要な電気が帯電している場合、起動を妨げることがあります。電源ケーブルを抜き、バッテリーを取り外せる場合は取り外して(ノートPCの場合)、電源ボタンを20秒ほど長押しします。その後、電源ケーブルとバッテリーを再度接続し、起動を試してください。
- BIOSの起動と設定確認:
PC起動時に特定のキー(Delキー、F2キー、F12キーなど。メーカーによって異なります)を連打してBIOS設定画面を起動します。起動順位が正しいか(通常はOSがインストールされているストレージが優先)、日付と時刻が大幅にずれていないかなどを確認します。もしBIOSのアップデートがあれば実行してみる価値はあります。ただし、BIOSアップデートは失敗するとPCが起動しなくなるリスクがあるため、慎重に行ってください。不安な場合は、メーカーのサポートページなどを参照してください。
- セーフモードでの起動:
PC起動時にF8キー(またはShiftキーを押しながらF8キー)を連打して、セーフモードで起動できるか試してください。セーフモードで起動できれば、OSの基本的な機能は正常に動作していると考えられます。セーフモードで起動後、デバイスドライバの更新や、最近インストールしたソフトウェアのアンインストールなどを試してみてください。
- システムの復元:
セーフモードで起動できた場合、「システムの復元」を実行して、PCが正常に動作していた時点に戻すことを試みてください。「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」から「システムの復元」を実行できます。
- 回復ドライブまたはインストールメディアからの起動:
事前に作成しておいた回復ドライブ、またはWindowsのインストールメディア(USBメモリなど)からPCを起動し、システムの修復を試してください。回復ドライブまたはインストールメディアから起動後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」から、「スタートアップ修復」や「システムの復元」を実行できます。最悪の場合、「初期状態に戻す」という選択肢もありますが、データが消える可能性があるため、最後の手段として検討してください。
やってはいけないこと
- 通電中にPC内部を分解しない: 感電の危険があります。また、精密機器を破損させる可能性があります。
- BIOSアップデート中に電源を切らない: BIOSが破損し、PCが起動しなくなる可能性があります。
データを守るための注意点
PCが起動しなくなる前に、重要なデータのバックアップを定期的に行うように心がけましょう。OneDriveなどのクラウドストレージサービスを利用するのも有効です。もしバックアップがない場合は、データ復旧業者に依頼することを検討してください。ただし、費用が高額になる場合があるため、事前に見積もりを取ることをお勧めします。




