最近、「GTD(Getting Things Done)」という仕組みを知って、かなり興味を持ちました。
世の中にはいわゆる「生産性向上メソッド」がたくさんありますよね。ただ、当然ながら人によって合う・合わないがあります。
例えば僕は「ポモドーロ・テクニック(Pomodoro Technique)」を試したことがあります。30分作業して5分休憩、さらに1〜2時間ごとに長めの休憩を取る、というあれです。
でも実際にやってみると、次の休憩まであと何分かが気になって、ずっと時計を見てしまうんですよね。
有名な方法ではあるんですが、自分にはあまり合いませんでした。
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一方でGTDは、調べてみるとかなり広く知られていて、似たような手法のベースにもなっているようです。
「生産性向上メソッド」とは呼ばれているものの、本の冒頭ではむしろ「ストレス軽減」に重きが置かれています。
ポイントはシンプルで、やるべきことや気になっていることをすべて外部のシステムに書き出して、頭の中から追い出すこと。
いわば「脳の外に記憶を置く」わけです。
なんだか攻殻機動隊(Ghost in the Shell)みたいで、ちょっとSFっぽい感じもしますよね。
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この考え方自体は2000年頃に提唱されたもので、当時は主にマネージャーやビジネスパーソン向けでした。
ただ、2015年の改訂版では、インターネットやスマートフォンの普及によって、今では誰もが大量の情報や判断にさらされている、という前提に変わっています。
学生でも、主婦でも、個人プロジェクトをやっている人でも同じです。
むしろ、だからこそGTDが広く使われるようになったのかもしれません。
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人間は他の動物と比べて、計画したり先を読んだりするのが得意です。
ただ、僕たちの脳の構造自体は、1000年前の人間とほとんど変わっていません。
当時は農業や狩りが中心でしたが、今はスマートフォンとSNSがあります。
その結果、常に頭の中に「気にすべきこと」が溜まり続けてしまう。
GTDの提唱者であるデビッド・アレン(David Allen)は、こうした未処理のタスクや気がかりが、意識・無意識に関わらず常にバックグラウンドノイズのように存在し、それがストレスの原因になり、目の前の作業への集中を妨げていると述べています。
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これに対処するための方法が、「とにかく全部書き出す」ことです。
何か気になることや、やるべきことが頭に浮かんだら、その場ですぐにメモに落とす。
そして、決まったタイミングでそれらを見直し、具体的な行動やタスクに整理していきます。
要するに、「考える作業」はこのレビューの時間にまとめてやる。
それ以外の時間では、頭の中に抱えておく必要がなくなる、という仕組みです。
もちろん、GTDは単なるToDoリストとは違って、もう少し体系的な仕組みになっていますが、ここでは細かい話は省きます。
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個人的にこのGTDに興味を持った理由は、前回の記事で書いた「Obsidian」というノートアプリにあります。(https://k-cs.co.jp/obsidian-blog/)
Obsidianは非常にシンプルで使いやすい一方で、ノート同士をWikiのようにリンクしていけるのが特徴です。
よく「第二の脳(second brain)」と表現されることもあります。
このコンセプト、GTDとかなり重なっていますよね。
もともとObsidianでいろいろメモを取る習慣はあったので、「じゃあGTDもそこに乗せてみようか」と思ったわけです。
正直、こういう生産性メソッドって、最初はやる気になっても、結局続かずに元に戻ることが多いんですよね。
でも今回はすでにObsidianを使っているので、導入のハードルはそこまで高くありません。
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GTDのいいところは、「ボトムアップ型」の方法だという点です。
最初から完璧にルールを守らないと崩壊するようなトップダウン型ではなく、少しずつ取り入れていくことができます。
この柔軟さはかなりありがたいですね。
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というわけで、ここから数週間、GTDを実際に試してみようと思います。
ただ、まだよく分かっていない部分もあります。
例えば、複数ステップのプロジェクトをObsidian上でどう管理するのがベストなのか、とか。
まだ本も読み終わっていませんし、GTD自体も特定のツール(紙、メール、Notion、Obsidianなど)に依存しない考え方なので、応用の余地はかなりありそうです。
もしかしたら、次の記事でその結果について書くかもしれません。
…あるいは、まったく別の話題の記事を書いていたら、その時は「ああ、GTDは忘れたんだな」と思ってください。
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