夏が近づくと、私たち人間と同じようにパソコンも「熱中症」に注意が必要です。
パソコン内部の温度が上がりすぎると、動作が遅くなったり、突然シャットダウンしたり、最悪の場合は部品が故障してしまうこともあります。今回は、パソコンの熱中症の原因や症状、そして予防法についてご紹介します。
■ パソコンの熱中症とは?
「熱中症」という言葉は人間に対して使われることが多いですが、パソコンの場合も同じように“熱のこもり”が大きなダメージを与えます。内部にはCPUやGPUなど発熱する部品があり、適切に冷却されないと温度が上昇し、性能低下や故障の原因となります。
■ パソコンが熱中症になる原因
- 通気性の悪い設置環境
壁や家具に密着して置くと排熱がうまくできません。 - ほこりの蓄積
ファンや通気口にほこりが詰まると冷却効果が大きく低下します。 - 高温多湿の室内
エアコンを使わない部屋や直射日光が当たる場所では内部温度が急上昇します。 - 長時間の高負荷作業
動画編集や3Dゲームなど負荷の高い作業は、短時間でも温度が上がりやすくなります。
■ 熱中症のサイン
- 動作が急に重くなる
- ファンの音が大きくなる
- 触ったときにキーボードや本体が異常に熱い
- 突然のシャットダウンや再起動
このような症状が出たら、すぐに冷却対策を行う必要があります。
■ パソコンの熱中症予防法
- 設置環境を見直す
壁から10cm以上離して置き、風通しを確保しましょう。 - 定期的なお掃除
エアダスターや掃除機で通気口のほこりを除去します。 - 冷却グッズを活用
ノートパソコンには冷却パッド、デスクトップには追加ファンを検討。 - 高負荷作業の時間を調整
暑い時間帯を避けて作業するのも効果的です。 - 室温管理
エアコンや扇風機で室温を下げるだけでも大きな効果があります。
■ おわりに
パソコンの熱中症は、日常のちょっとした工夫で防ぐことができます。
「熱がこもらない環境作り」と「定期的なメンテナンス」を意識することで、大切なデータや作業時間を守ることにつながります。
この夏は、あなたとパソコン、両方の“熱中症対策”を忘れずに行いましょう。
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